介護ではたらくみんなを応援! コウベ de カイゴ

自分の趣味や仲間との
つながりを大切に、
人を育て、
未来を明るく変えていく。
株式会社RL あおぞらケアプランセンター
経営者 / ケアマネジャー 冨田 洋介さん(40代)

1. いろいろな「暮らし」に興味をもち、
この世界へ。

大学時代に訪問診察の運転手のバイトをしていて。そこでいろいろな人の暮らしぶりを垣間見る中で興味をもったのが、介護業界に入ったきっかけです。大学卒業後、医療法人で働きながら介護について学び、社会福祉士、5年目でケアマネジャーの資格を取りました。

ケアマネジャーの仕事は、簡単に言うと、利用者さんが自分のしたいことを自分でできる状態をめざしてサポートすること。そのためには、まずお一人ひとりの暮らしぶりを知ることから。その方が、どういう部屋で誰とどのように暮らしているのか、ベースとなる部分を知ったうえで、利用者さんが「こうしたい」と望んでいるものと現状との「溝」をどう埋めていくかを考えることが大切ではないでしょうか。

2. ケアマネジャーの
仲間同士のつながりを大切に。

ケアマネジャーとしての経験を積んだ後に独立し、現在は、地域密着型通所介護・居宅介護支援事業所・訪問介護の事業所を運営しています。自分自身がケアマネジャーでもありますが、さらに「利用者さんを元気にする人(=職員)を元気にすること」が仕事になりました。独立してからの11年間はめちゃめちゃ楽しかったし、充実の日々でしたね。

私は、神戸市ケアマネジャー連絡会の副代表も務めていますが、仲間との「横のつながり」は、とてもありがたいです。プライベートでは皆でご飯を食べに行ったり、バーベキューをしたり。毎月1回は顔を合わせて楽しく交流しています。ケアマネジャーという立場は、孤独な部分もあるのですが、同じ仕事に携わり、共感しあえる仲間がいるというのは本当に嬉しいものです。

3. 休日は、トレランや自転車で
ストレスフリーな時間を。

休みの日は、自転車に乗っているか、トレラン(トレイルランニング/未舗装の山岳や登山道を走るスポーツ)をしています。これは開業してから始めたのですが、走ることが楽しいのはもちろん、走りながらいろんなことを考えられるのもちょうどいいんですよね。そして、自転車やトレランをしていると、明らかにストレスが減っていくのがわかります。最近は1日に5、6時間は走りますが、30分、1時間でも走ると全然違いますよ。

自転車やトレランをするには、神戸はとてもいい場所。賑わう街がありながら、六甲山など自然も豊かで、走ろうと思ったらすぐに行けるのが嬉しいですね。ヨットハーバーもあるし、アクティブに過ごすには最高の環境です。

4. 自分が住みたいと思える
「懐の深い地域」を作りたい。

介護の仕事は、自分たちの未来をつくる仕事だと思っています。今元気に働いている私たちも、これから病気や事故にあう可能性はあるし、当然歳をとっていく。そこで何かにつまずいたときに起こしてくれる、自分で起きる気にしてくれる、そんな人が近くにいる地域に住みたいと思いませんか?

高齢者が、街の中でたとえ動作がおぼつかなくても、気難しいことを言ったとしても、「まあ、歳をとったらそうなるよね」と周りが受け止める、そんな「懐の深い地域」を作っておけば、今の若い人にとっても幸せな未来になると思います。

5. 自分たちの未来を、
自分で明るく変えられる仕事。

私はいくつかの事業所を経営していますが、社会福祉の「選択肢」が多いのは良いことだと思います。高齢者と一口にいっても皆さんそれぞれ個性がありますし、選択肢が多いほど個性を発揮できる居場所を見つけやすくなるからです。
また、若い人にとっても、働き方の選択肢が増えるし、お互いを磨くことにもつながります。若い人にはスタッフとして働くのはもちろん、チャンスがあればどんどん起業してほしいと思っています。

私たちがいま関わらせてもらっている利用者さんは、30年、40年前にさまざまな分野で活躍し、日本社会を作ってきた方々。ということは、将来、自分が豊かな社会福祉を受けたいのなら、今そこに自分が参加して、より良いものに変えていけばよいわけです。自分たちの手で未来を明るくすることができる、それがこの仕事の魅力でもあると思っています。

PROFILE

冨田 洋介さん(40代)経営者 / ケアマネジャー
大学卒業後、医療法人に就職。働きながら通信制大学で介護について学び、社会福祉士の資格を取得。生活相談員、およびケアマネジャーとして経験を積み、独立する。現在は地域密着型通所介護・居宅介護支援事業所・訪問介護の事業所を運営する傍ら、神戸市ケアマネジャー連絡会などの副代表も務める。