介護ではたらくみんなを応援! コウベ de カイゴ

現場の声に耳を傾け、
仲間と共に支え合う。
相談員として、
地域と福祉をつなぐ
“架け橋”でありたい。
介護福祉士・相談員 桑田 章太さん(30代)

1. 地元・神戸で福祉の道を選んだ理由

私は神戸市で生まれ育ち、昔から地域の人とのつながりが身近にありました。祖母が営んでいたお店の手伝いを通して、お年寄りと話す時間が自然と好きになり、「人の役に立つ仕事がしたい」という想いが芽生えました。

高校で福祉を学び、神戸医療福祉専門学校に進学。卒業後は社会福祉法人フジの会に入職しました。介護の現場は未経験でしたが、利用者様の笑顔や「ありがとう」という言葉に励まされ、日々の小さな積み重ねがやがて自信へと変わっていきました。

2. 多様な現場で培った経験と視野

フジの会では、デイサービス、ショートステイ、特別養護老人ホーム、グループホームと、さまざまな施設で経験を積みました。同じ「介護」でも現場ごとに役割や求められるスキルが異なり、そのたびに自分の課題を見つめ直す機会を得ました。

現場で感じたのは、「介護はチームでつくる仕事」だということ。利用者様を中心に、看護師やケアマネジャー、家族、地域の方々など、多くの人が関わり合いながら支えている。その輪の中で、自分がどんな役割を果たせるのかを常に意識してきました。

3. 相談員として、
利用者と家族に寄り添う

現在は、グループホーム「モーツァルトいのり」でケアリーダー兼相談員として勤務しています。相談員の仕事は、利用者様の生活だけでなく、ご家族との信頼関係づくりも重要です。「こちらの考えを押しつけるのではなく、まずお話を聞くこと」——この姿勢を大切にしています。

ご家族の不安や希望を丁寧に受け止め、職員間で共有し、安心して任せてもらえる環境を整えることが相談員の役割だと思っています。トラブルや課題が生じたときこそ、誠実に対応することで、「この人なら大丈夫」と思ってもらえる信頼が築かれていく。その瞬間に、やりがいを感じます。

4. チームを導くリーダーとしての姿勢

リーダーとして意識しているのは、「自分が一番動く」こと。現場で職員と一緒に汗をかきながら、困っている職員にはすぐ声をかけ、全体の雰囲気をつくることを心がけています。

チームの中では、意見を出し合える空気が大切です。完璧を求めすぎず、「できることからやってみよう」と言える風土が、結果的に良いケアにつながると思っています。一人では難しいことも、仲間と一緒なら乗り越えられる。そんなチームをつくっていきたいです。

5. 地域と共に歩む
これからの介護

私は10代の頃から地元の消防団に所属し、防災活動にも力を入れてきました。その経験を活かし、施設でも防災訓練や地域の防災啓発活動に取り組んでいます。

グループホーム「モーツァルトいのり」は、地域密着型の施設です。「施設の中だけで完結せず、地域と一緒に支え合う」という考え方に共感し、地域行事や学校との交流にも積極的に参加しています。

今後は現場・相談・地域をつなぐ“橋渡し役”としてさらに成長していきたいです。地元で生まれ育った私だからこそできる介護を、これからも仲間たちと一緒に形にしていきたいと思います。

PROFILE

桑田 章太さん(30代)介護職員・ケアリーダー・相談員
神戸医療福祉専門学校卒業後、社会福祉法人フジの会に入職。デイサービス、ショートステイ、特養、グループホームなど多様な施設で経験を重ね、現在はグループホーム「モーツァルトいのり」でケアリーダー兼相談員として勤務。地域消防団員として防災活動にも携わり、地域と福祉をつなぐ役割を担う。