介護ではたらくみんなを応援! コウベ de カイゴ

異国で見つけた“やりがい”。
仲間と支え合いながら、
最高のチームをつくるために挑戦を続ける。
介護福祉士・副リーダー パン・タジンさん(30代)

1. 日本で介護の道を選んだ理由

私が日本に来たのは6年前です。
ミャンマーで大学を卒業した後、「人の役に立てる仕事をしたい」と思い、日本語学校に通いながら介護の勉強を始めました。

日本語は最初まったく話せませんでしたが、日本の介護の考え方には強く惹かれました。
「高齢者を尊重し、“自分でできることを支える”」という文化がとても素敵だと思いました。
日本語学校でN3を取得してから来日し、京都の病院で3年間、介護助手として働き始めました。

2. 病院での3年間の経験と苦労

病院での仕事は、すべてが初めての経験でした。
食事や入浴の介助、移乗の補助など、体力的にも精神的にも大変な毎日。
何より難しかったのは日本語でのコミュニケーションです。

「もっと患者さんと話がしたいのに、言葉が出てこない」。
悔しくて、勤務後にノートを開き、職場で聞いた言葉を一つずつ覚えました。
それでも先輩たちはいつも笑顔で支えてくれて、「パンさん、焦らなくていいよ」と声をかけてくれました。
少しずつ仕事にも慣れ、自分の成長を感じられるようになった頃、「もっと利用者さんの生活に寄り添いたい」と思うようになりました。

3. 神戸で見つけた新しい挑戦

その思いから、神戸の特別養護老人ホーム「エル・グレイス六甲」に転職しました。
ここでは、入居者様一人ひとりの“暮らし”に深く関われるのが魅力です。

エル・グレイス六甲では、スウェーデン発祥のタクティールケアという“手で伝える癒やしのケア”を取り入れています。
肌に触れることで安心感を届けるこのケアを通して、「介護は技術だけでなく、心で向き合うもの」だと実感しました。

また、法人の徳和会には、資格取得を支援してくれる奨学金制度があります。
そのおかげで介護福祉士の資格にも挑戦でき、昨年合格しました。
頑張ればチャンスをもらえる環境があることが、何より心強いです。

4. 副リーダーとしての役割とチームづくり

現在は副リーダーとして、10名ほどのスタッフと一緒にユニットの運営をしています。
メンバーには日本人も外国人もいますが、国籍に関係なく、同じ目標に向かって働くことを大切にしています。

私は「視野を広く、相手の立場で考えること」を心がけています。
トラブルが起きたときも、「誰が悪いか」ではなく、「どうすればチームがうまくいくか」を考える。
その積み重ねが、信頼関係を生むと思っています。

リーダーとしてまだ勉強中ですが、仲間たちと意見を出し合いながら、みんなが働きやすい職場をつくっていきたいです。

5. これからの夢と目標
(N1取得、後輩支援など)

これからは日本語能力試験のN1を取得し、より深く介護を学びたいと思っています。
そして、これから日本に来る外国人介護士たちをサポートできる立場になりたいです。

外国人でも、頑張ればキャリアアップできる。
私がその証明になれたらうれしいです。
同じように夢を持って来日する人たちに、「日本でもきっと活躍できる」と伝えたいです。

介護は国を超えて、人の心をつなぐ仕事。
これからも学び続けながら、利用者様、そして仲間たちの笑顔を支えていきたいと思います。

PROFILE

パン・タジンさん(30代)介護福祉士・副リーダー
ミャンマー出身。日本語学校で学び、日本語能力試験N3を取得して来日。京都の病院で3年間勤務した後、特別養護老人ホーム「エル・グレイス六甲」へ転職。介護福祉士資格を取得し、現在は副リーダーとして勤務。日本語能力試験N1取得を目指しながら、後輩外国人職員の育成にも力を入れている。